沖 六鵬 おき りくほう
   

善讀書者、
要讀到手舞足踏處、
方不落筌蹄。
善觀物者、
要觀到心融神洽時、
方不泥迹象。
善く書を読む者は、
手の舞い足の踏む所に読み到らんことを要す、
方に筌蹄に落ちず。
善く物を観る者は、
心融け神洽(やわら)ぐの時に観到らんことを要す、
方に迹象に泥まず。
     (菜根譚の一節)
33.4p×133.2p

明治28年(1895) 6月5日生〜昭和57年(1982) 8月19日歿
制作年 昭和43年(1968) 74歳
 静岡県焼津市城之腰に生まれ、和市(和一)と名付けられた。しかし、翌日には、藤枝町長楽寺区の下駄屋を営む鈴木家の養子となった。小学校入学直後、養父の病により、生活が一変し、その後、実父と継母に引き取られ遠州、静岡、沼津を転々とした。
 尋常高等小学校4年の時、校長や受持ちから、習字の成績がよくないので、発奮するように注意をうけましたのがきっかけで、毎晩、一時間づつの習字を日課とした。その結果、郡下の小学校展覧会で初入賞するまでになった。後、小野鵞堂・近藤雪竹・比田井天来に師事。昭和6年泰東展文部大臣賞受賞。日展を中心に活躍。
 郷里静岡へ帰り、県下の学校や奈良教育大で教える。日本書道連盟副理事長,県書道連盟会長などを勤めた。日大中退。
 沖六鵬自伝の『三人の母』は、昭和43年(1968)9月、TBS系でポーラテレビ小説の第一作に選ばれた。

推奨サイト
http://kotobank.jp/word/%E6%B2%96%E5%85%AD%E9%B5%AC
http://murubu.com/fstory/GRP/SGP/PGE4
http://www.spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/japanese/collection/symphony/shirabe/pt3_04.php



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